SANSUIEN BLOG

樹木医カズ氏大先生

皆さんこんにちは、山水園です

本日は石原さんと樹木大先生カズ氏が行ってきたサクラの土壌改良の様子をお届けしたいと思います

この作業を行った現場、立候補したのですがメンバーの選考漏れになってしまったので

当日作業を行う石原さんに作業写真を撮ってもらうために、数日前から懇願し撮ってもらいました

 

さて、本日の作業風景をお届けします

 

本日行うのは土壌改良の部類の中の一つである、割竹挿入縦穴式土壌改良法を行うようでした

ぱっと見、なんのこっちゃというような文章をつらつらと書きならべてみましたが

要は、カッチカチになった土が呼吸できるように地面に穴を掘って竹をぶち込むというシンプルな土壌改良法のようです

現場でカズ先生が使用する竹を縦に割って準備をしていました

 

その横で、石原さんが節をすべて砕き筒状にしてゆきます

 

砕き終わって二つ合わせた状態の筒状になった竹です

こうすることにより、通気透水性の向上させて樹木の根系にダメージを与えずに活性化できるのです

 

すべて組み立てた物がこちらです、上部にはゴミが入らないように蓋をしてシュロ縄で結束し完成です

使用している材料は全て土壌中にいる微生物で分解される天然ものを使用

埋設後2~3年で土に還るという地球にも優しい設計になっています

 

まずは埋設穴の施工です、Wスコップやドリルオーガを使用し目標の深さまで掘り進めたようです

上腕二頭筋ガチガチの石原さんはドリルオーガの回転に負けるはずもなく、力でねじ伏せていたようです

 

その縦穴に先ほど作成した割竹をログインさせて、さらに土中に固定するために客土を追加

しかもその客土は樹皮を発酵させて作られた土壌改良剤のバーク堆肥を使用

これにより土壌の保水性やら微生物の活性化やらいいことづくめの2段にも3段にも構えた最強の布陣です

 

地中に埋めた状況がこちらです、元からあった土質に比べると栄養が含まれている褐色の土壌なのが分かると思います

 

最終的に根系の外周に埋設しましたこうしたことにより、ここらか数年間じわりじわりと樹勢が回復していってくれます

今回のような専門度の高い作業をすると、緑を取り扱っているんだなと再認識できる良い現場でした

今後もこういった変わり種の仕事を行ったら、逐一ブログを更新していこうと思いますのでよろしくお願いいたします

 

以上、山水園でした