SANSUIEN BLOG

推定800kgオーバーの空中移動

 皆さんこんにちは、山水園です

本日は少し前に行った、巨木をロープを使った伐採、つまりは特殊伐採を行った現場を紹介したいと思います

この現場の立地としては、まさに森の中という場所でほかの小さい木を傷めないようにリギングして伐採をするという現場でした

天候は晴れ、地面は稍重、風はほぼ無風というコンディションでした

クライマーは、現在絶賛波に乗っている石原さんで、石原プロデュースの元現場を進めてゆくという流れとなります

 

さて、作業風景をお届けします

 

ブログは作業途中の状況からのスタートとなります

胸高直径2.5mオーバー枝張15m内外という大きなナラが今回のターゲットでした

木々で囲まれている環境だったので、空が開いている小さい樹木の方に少し大きめの街路樹の直径サイズの枝が伸びていっていました

そのままドロップしてしまうと、確実にほかの樹木を傷めてしまうので枝の伸びていない撮影した方向側に枝を回してゆきます

 

枝先に行って玉掛けをするのに、メインアンカーとサブアンカーの二本を使いバランスを分散し

腰を落として重心を低くし、安定したポジションで枝先へ移動(リムウォーク)してゆきます

画像上で若干緩やかに垂れているロープが、玉掛け用のリギングロープで合計三本石原さんにくっついている状況ですね

 

玉掛けが終わった後、元の方にも滑車(以降ブロック)を設置

重量を予測して、それに伴った道具をセレクトし使いこなしていっていました

弊社には多種多様のブロックがあり、この時は中サイズのブロックを使用

中サイズといっても6t耐える物を使用しているので、安全係数としては問題なくクリアしている代物です

 

同時進行でグラウンド隊も準備を進めます、先に降ろした枝を整理し集積したり

設置されたロープの受けとなる、ウインチやポーターラップなどの器具にロープを固定したり

クライマーを上で待たせないように、材を降ろすランディングゾーンを

全グラウンドマンで協力して受け入れ準備を進めてゆきます

 

全設置が完了しました、これからリギングが執り行われます

準備漏れがないか最終チェックをクライマーが行いカットしてゆきます

一発勝負なのでこの瞬間はいつも緊張感が走ります

 

問題なく材が回ってくれて空中移動することができました

すべての要素がかけ合わさり大きい太枝が、いやこれはもはや幹ですね、それが空を飛びます

画像ではよくわかりませんが、ロープが二本ついている状況で空中に浮いています

この後中心付近に別のロープを設置、下に降ろさず90度方向転換し集材予定地まで今度は横に引っ張っていきます

長々と記載しましたが、この一連の流れでおおよそ10分程度の時間でした

もしロープを使わなければ、他の木を傷めるのはもちろん持てるサイズに玉切りして人力で小運搬するという事になります

そうなると、色々なものが減ります

例えば、玉切りをするチェンソーの燃料やそれを運ぶための体力、作業に充てられる時間等ですね

それらを省略できる方法で作業を進め、結果800kg近い画像上の材を空中移動させることができました

 

何回か繰り返していく内に、対象木は一本の棒になりました

グラウンドも次の材が来るエリアを開けるべく急ピッチで着陸した材をどかしてゆきます

 

すこし樹高が高かったので、今度は集材方向からロープを引っ張りながら樹高を下げてゆきます

石原さんのチェンソースキルは極めて高いので、狙った方向に狙ったサイズで狙ったタイミングで落としてゆきます

 

樹高を落とし縮めた後は、最後の工程伐倒です

伐倒をするために、大きいサイズのチェンソーに持ち替えて、受け口を作ってゆきます

石原さんは逐一受け口の出来と伐倒方向を確認して丁寧に受け口を作っていました

 

画像上でちょうど真ん中付近が伐倒予定地なので、グラウンド準備は万全

石原さんもそのエリアを狙い伐倒し、見事ピンポイントで倒すことができました

傍から見ると簡単そうにやっていますが、これがなかなか難しい

難しいことを春先の暖かい陽気の中、近所を散歩するように楽にこなしているところを見るとスキルの高さがうかがえますね

 

伐倒された材を、ウインチで引けるサイズに玉切りをする今泉

どこに力がかかっていて、どうやって切ればカットできるのかを考えながら玉切りを進めてゆきます

樹上でも地上でもチェンソーの使い方は一つ誤ると危険であり、大変なことになるので注意しつつ作業します

 

そして全てやり切った男の顔には笑顔が浮かび上がっていました

その後すべてを集材しグラウンドを綺麗にして作業終了となりました

 

大がかりなシステムを構築したリギング作業でしたが、問題もなく滞りもなく作業を完了することができました

弊社の若手もどんどん成長してますが、まだまだ追いつかせないぞという石原さんからの挑戦状を

今泉の瞳にはどう映っていたかはわかりませんが、さらに燃え上がったようで作業後、内容に対して語り合っていました

巨木の伐採という危険な作業でしたが、それを安全にする方法で終了させました

今後も同様の現場があった暁には、その時も安全に作業を進めてゆこうと思います

 

社員募集のお知らせ

弊社では絶賛社員の募集をしています

作業内容や風景などを纏めたブログを過去にアップしていますので、興味のある方は是非ともご覧ください

もしかしたら、明日の山水園ブログに登場するのは、これを見ているあなたかもしれませんね

皆様のご応募お待ちしております!

 

以上、山水園でした

危険木伐採作業~ヤスアキより愛をこめてVol.4~

今週一週間の作業内容はとりあえずお疲れさまでした。

今週は週頭から危険木の伐採作業でした。

幹周3m70cmほどのケヤキの丸枯れ伐採作業。下には構造物があり枝が落ちたら割れるであろうという状況下での作業になりました。

救いがあるとすれば13tラフテレーンクレーンがギリギリとどいた~wことですかねw

幹根がかなり腐食していたので万が一のために他の木へガイライン(倒れ防止)をリギングラインで2本張って作業を開始しました。

まず枝を下ろしていきます。少しの揺れでもパラパラと小枝が落ちてしまうので移動も慎重になり時間がかかります。

なんと上空では鷹が飛んでいますトンビではないですよ~。

都心部ですが自然豊かな場所にはいろいろな動物がいますね。

とまぁお見せできるところはここまでですが無事完工いたしました。みんなで力を合わせると作業も順調にすすみます。

こちらはヤスアキ先輩です。半枯れの株立ちの木を黙々とリギングしていき何事もなかったかのように作業を終わらせてしまいましたwさすがです。

今週はまだまだ現場はありましたが長くなりそうなのでここまでとします。

来週も忙しいですけどw ご安全に。

以上 工事部からでした。

本日も石原

 皆さんこんにちは、山水園です

本日は施設内の樹木樹高落としを行いました

写真を撮っていたら尋常じゃないほどの量を撮影していたので

今回も二部構成でお届けしようと思います

 

さて、本日の作業風景をお届けします

 

最近何かと現場筆頭を任される、弊社大幹部候補生石原さん

現場を任されるということは施工管理能力を買われないと出来ないことです

それが多々あるということは、施工管理能力が高い証拠です

きっとスータスにSの文字がついているに違いないですね

 

ヒューがケヤキに上りこみ、上部がのびほうけになった枝をドロップやリギングをしてゆきます

落とす際に必ず声掛け、グラウンドも応答し安全に上下作業を行ってゆきます

 

落とした枝を中島、西尾さんがえっちらおっちら

食料を見つけて巣に持ち帰るようなアリさんのように運んでいました

 

ヒューの脳内でプランが完成しているようで、ポジションを取りつつ枝を効率よく処理していきます

 

管理代表大幹部石原さんも、グラウンドで枝を小さくカットしていました

 

ぴょろりっちょ残した枝にブロックを付けて、枝の補強のためにリダイレクトやらなんやかんや

遠くから見たらとんでもないところにたかっていたので、身軽番長のヒューだからこそできる技ですね

 

自分の方は若手代表選手今泉との作業です、こちらも上部飛ばしだったので

その風景は後日にでもお届けしようと思います

以上、山水園でした

若手ーズ

 皆さんこんにちは、山水園です

本日は昨日伐倒した材の集材及び、別個所の伐採を行いました

メンバーは自分を含めて若手の三人で行い、平均年齢20代というフレッシュ全開での作業となります

いやー若い力っていいですねぇ~ブイブイ言わせてチョベリグなパワーがゴイスーな感じで作業開始しましょう

 

では、本日の作業風景をお届けします

 

昨日伐倒神石原さんが倒した胸高直径2mオーバーのナラを集材してゆきます

玉切りした瞬間ノリ下に転がっていかないように、転がり止めを設置しサイズダウンのためのカットを施します

 

システム全体を映していませんが、エンジンウインチで引っ張り上げて

重量がかなりあるので、それを倍力システムにして引っ張り上げます

 

地面に引きずりながら引っ張るので、倍力でも限界があるために

重量を減らすために、逐一カットし負荷をかけないように引っ張り上げてゆきました

 

最終的に元玉は2倍でも引っ張り上がらなかったので、さらに倍力を追加し4倍力でやっと上がる重さでした

春に近づくにつれ、休眠期に入っていた樹木が目覚めてきて水を吸い上げ始めているせいか

枝や幹の重量が増加している傾向があり地面との土圧抵抗もあって、おおよそ3t周辺だったようですね

 

ふと現場周辺を見渡すと、高木のメタセコイアの頂点付近にスズメバチパイセンの空き家が

入居されていた時は500匹クラスでいるくらいのサイズでした、怖いですね

 

その後、別の場所に移動し中島が上りこみ枝払いからの伐採を行いました

 

グラウンドマンで今泉が陣頭指揮を執ってくれて作業開始です

 

ドロップできる個所ということであっという間に棒になった対象木

中島もずいぶん上るのに慣れてきたようでした

 

その様子をチーム栗原一番弟子今泉が中島の様子を見守ります

 

互いにいまだ成長中の二人、教え教えられ技術向上のために研磨しあっていました

 

栗原さんから始動され培った経験や知識を共有し、さらに復習をしていました

次世代も次から次へと花開こうとしていますね

 

その後樹高が落ちてきて、時間もあるということなのでトップカット&ロワリングの練習をしました

 

二人で息を合わせながら、材を流して経験値を積んでいました

練習ができるいい環境でまた一つ二人のレベルが上がったように思えます

 

今週末にかけて気温が上昇してきて、動きやすくなってきたのを肌で感じるようになってきました

このまま暖かいまま作業が出来ればいいな、そんなことを思う陽気の日の出来事でした

 

以上、山水園でした

小笠原諸島~父島~ 2024.1月作業内容

 小笠原諸島 父島より帰還いたしました。w

島の気温は 20~25度 と東京に比べて10度以上気温差があるので内地からの人間は夏服でも全然余裕ですね。寒くても一枚羽織れば大丈夫な気温です。帰ってきて寒くて風邪をひくかとビクビクしておりましたw

出航です。竹芝から小笠原丸で24時間、片道1000kmの長旅です。

冬は海が荒れるので船酔いしないか毎回不安になります。まぁ酔い止め飲んで寝てしまえば大丈夫ですが。多分w

さて、今回の出張はラフター伐採と住宅越境枝の剪定作業、谷からの集材がメインでした。

前半はラフテレーンクレーンでの外来種のモクマオウという木の伐採作業になります。モクマオウは戦時中に薪材として島に持ち込まれ増えてしまったようです。モクマオウの葉は地面に広がると地面を覆い隠してしまい固有種の育成の妨げになるなどで除去対象になっています。

今回は安全な場所で師匠によるオペも指導していただきました。

配線が枝に触るとハラハラしてしまいアクセルを踏む右足が緊張し翌日筋肉痛でした。w

クライマーは高橋支店長!飲み込みが早く有望です。

伐採の現場を4現場ほどこなし、集合住宅地の越境枝の剪定作業になります。

作業頑張りすぎて写真が全然ありませんでしたね。一生懸命ですからね。

終わり次第次の現場です。島での作業は船の日程もあるので日程内に作業を終わらせないといけないのであまり余裕がありません。

谷間の景観伐採と集材、荷揚げになります。写真にはありませんがエンジンウインチでクレーンで荷揚げできる場所まで集材し搬出します。

島の社員もウインチの使い方や、集材など学ぶことはたくさんありますが吸収が早いので少しやれば安心して任せられます!

とまぁ作業内容はこんな感じで、次回の現場調査や発生材の処理作業をこなして今回の島での作業日程は完了です。

余談ですが、今回は波も少しあり波乗りも釣りもできたので休みの日も充実できました。

今はアオリイカの季節です。一日投げてれば一杯は必ず釣れるのでお土産には丁度いいですよw

アオリイカ ダツ ゴマヒレキントキ 魚種を選ばなければ島はいくらでも魚が釣れます。

私はキハダマグロを追い求めていますがなかなか出会えませんね。次回こそはと思い道具の手入れは入念にしています。

もちろん仕事の道具もですよw

日程を終え帰還です。

島ではみんな港まで見送りに来てくれます。

「行ってらっしゃい!」 いい言葉です。「帰ってくるぞ!」と強く思います!

現実ですねw 内地の仕事が始まります。

次に向けて頑張るのみです!